2016年2月11日木曜日

「確定申告のポイント!!」税理士に相談する際は「思い出話」をしてみましょう

みなさん、こんにちは。
2016年が始まってから、もう2月になり確定申告(個人)の時期がやってきました。
確定申告が近づくと当事務所への相談が多くなり、1年で一番忙しくなります。

この時期は、「確定申告についてちょっと聞きたいことがある」という相談が多くなります。
みなさんも、確定申告で聞きたい事や申告時のポイントなど、税理士に聞きたいことが多くあると思います。

そこで、今回は「税理士に相談する際のポイント」についてお話しします。
ポイントはズバリ、「思い出話をする」というところにあります。
実際に、当事務所であった事例でお話しします。

【実際にあった相談例】
お客:土地を売ったので申告をお願いします。不動産会社からは、これを持っていけば申告できると聞いたのでその資料を持ってきました。

所長:解りました土地を売った(譲渡)ですね。ちょっと資料を確認しますね。
   (資料確認中)
土地を売った(譲渡した)資料はありましたが、この土地はどうやって取得したのですか?

お客:この土地は、昔おじいさんが生きていたころに、おじいさんは土地を売りたかったが、土地を道路付けが悪いため売値が低くいままでした。
 そこで、道路付けをよくするために、自分の土地に面している3人の地権者(土地の保有者)に購入、もしくは交換をお願いしたが、1人だけ譲ってくれなかったために、土地を売ることを断念したのです。
 その後、おじいさんが亡くなり、土地を相続した後、道路付けを良くしたいので、改めて最後の地権者に土地の購入・交換をお願いしたところ、売ってもらうことができました。
 結果的には、土地を購入できたことで、道路付けが良くなり、売値が高くなったため土地を売却したといういきさつです。

所長:そういういきさつがあったのですね。
では、おじいさんが2人の地権者から購入した際の資料はありますか?


お客:あるけど、そんなものなんで必要なのですか?
不動産会社からは必要書類は全て揃えたと言っていたのに・・・

所長:土地を売った際の申告では、それまでの経緯(おじいさんが土地を売却するために掛かった費用)の資料も申告では重要になってきますので持ってきていただけませんか?

その後、半信半疑でお客さんは、おじいさんが売買しようとした時の資料を持ってきました。
結果的にその資料を持ってきたことで、従来の所得税より100万円ほど節税することができたのです。

このように申告に関わる「思い出話」をすることで、思わぬ節税になることがあります。
みなさんも、税理士へ相談しに行く際は、思い出話をしてみてはいかかでしょうか?
(聞いてくれるかどうかは別問題ですが・・・)

次回の記事は、「従来の所得税より100万円の節税ができた理由」について説明する予定です。(良い記事があれば別のものに変えます・・・)

それではみなさん、次回の記事までごきげんよう。

気になった方は、以下のURLから当事務所のHPへアクセスできます。
http://ishikawa-tax-account.jp/