2016年4月16日土曜日

相続のときは税理士と一緒に現場を見ること!


みなさん、こんにちは。
4月に入り、確定申告という一番忙しい時期が終わりました。
毎年、様々なお客様から依頼を頂き、仕事させていただけることに感謝しています。
その感謝の気持ちを込めて、少しでもみなさんの役に立つ情報を、これからも発信していきたいと思います。

今回は「相続」に関するお話しをしようと思います。
「相続」というのは、必ずどこかで一度は経験するものです。
ただ、未だに経験したことが無い人にとっては「相続って何すればいいの?」という疑問で一杯だと思います。
また、平成2711日から基礎控除が下がりました
これは簡単に言うと、今まで相続税の対象にならなかった人たちも対象になることを意味しています。
そのため、相続に関する関心が高まっています。

そこで、相続についてまず言えることは「税理士に相談してください!」ということです。
なぜなら、相続については税金だけでなく、相続争いと言った人間関係も密接にかかわってくるからです。
相続の際には、税理士と一緒に進めることで税金を安くするだけでなく、相続争いの被害を最小限にする効果も見込めるからです。

ただ、相続において税理士の中には、お客様が持ってきた書類のみを確認して進める人もいます。
しかし、実は相続の現場を税理士と一緒に確認することで、「書類からでは見えないポイント」に税理士が気付き、思わぬ節税に繋がることがあります。

以下のお話は、実際に当事務所で起きた事例で、お客様のAさんが相続について相談しに来たことから始まりました。

【実例】
A :私の父が亡くなり相続が発生したので、相談しに来ました。
私:相続についてのご相談ですね。どのような内容になりますでしょうか?
A :相続人全員にこれからどのような相続の手続きが行われるのか説明してほしいのですが・・・
私:分かりました。それでは説明を行う日程を決めてお伺いします。

説明会当日、現場へ着いた時にAさんの父の家の斜め前に大きなマンションが建っていることに気が付きました。
私:ちょっと気になったのですが、大きなマンションが建っているんですね・・・
A :はい、このマンションが建った時に、父がお金を貰ったことを覚えています。

ここで、知っている人は気が付いたかもしれませんが、実はこの時点で節税の可能性が生まれていたのです。その要因は「日照権」にあります。

Aさんの父は、マンションが建つ際にお金を貰っていました。そのお金は「日陰補償」と言われる補償金です。
要するに、マンションが建ったことで、日が当たらなくなるため、その補償としてお金を貰っていました。

実は、この事実が節税において重要な意味を持ってきます。
相続において、節税のポイントとなるのは「その土地の価値」が重要になってきます。
簡単に説明すると、土地の価値が低ければ低いほど、相続税を安くすることができます。
今回の例では、マンションが建ったことで「日陰補償」を貰っていました。
それはつまり、マンションが建ったことで土地の価値が低くなったことを意味しています。(日当たりが良い土地の方が価値が高いということです)

A :そうだったのですか!?まさかこんな話が節税に繋がるとは・・・
私:はい、何が節税に繋がるのかは見てみないと分からないので、他にも何か資料があれば持ってきてください。
A:分かりました!確認してみます!

今回のように、税理士が現場を見たことで思わぬ節税に繋がることはよくあります。
そのため、みなさんも相続が発生した際には、ぜひ税理士と一緒に現場を確認するようにしてください。
現地を見てこそ本当の評価ができ、みなさんが余分な税金を払わないようにするためです。

それではみなさん、次回の記事までごきげんよう。

当事務所を気になった方は以下のリンクからHPへアクセスできます。


0 件のコメント:

コメントを投稿